昨日、民間のHIA(Housing　Industry of Australia：オーストラリア住宅協会)が発表した２０１３年度の豪の新規住宅販売は５年ぶりに増加に転じて＋１４．４％でした。また、これによって「２０１２年が住宅市場のであった」と発表しています。

２０１３年の住宅販売の実績を見てみると、第１四半期に６．３％増加し、２０１１年半ば以降で最も高い伸びをしましました。　一方で、足元の２０１３年１２月の新規住宅販売に関しては、季節調整後で前月比－０．４％とやや緩んでいますが、これは集合住宅の新規販売が６．６％減少した為で、新規一戸建て住宅は逆に０．９％増加しています。　従って、２０１４年に関しては「２０１３年に続いて新規住宅販売は堅調に推移する」とHIAのエコノミストはこれまでの見方を変えていません。

一方で、中古住宅市場に関しては、１２月は南オーストラリア州が＋２２．５％と最も高く、西オーストラリアの＋７．７％がそれに続き、豪の製造業産業の割合が最も高いビクトリア州では－１３．４％と住宅販売は不振でした。

また２０１３年第４四半期の同販売実績でも、南オーストラリア州が前期比０．９％も増加し、続いてクイーンズランド州の１２．３％が続きますが、その一方で最も伸びの低かったのはやはりビクトリア州の－９，５％とでした。

このように、現在の豪の景況感は、地域毎によって大きくバラつきがある為に、全体の景況感については一概に「いい」、「わるい」という判断がしづらい状態がずっと続いています。