2013/07/25 15:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期のインフレ率はプラス0,4%に留まる
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2013年第2四半期(4月~6月)の消費者物価は。前期比プラス0.4%で、前年同期比ではプラス2.4%に留まりました。 事前の市場関係者の予想はプラス0.5%でしたので、予想よりも低い水準で留まっています。 尚、潜在的インフレ率は、異常気象の影響もあって前期比でプラス0.6%となっています。
昨日の数字を受けて、一部の市場関係者に間では、再び8月にも政策金利を引き下げるとの期待が膨らみ始めています。 尚、今回の数字は、2012年7月に導入された二酸化炭素税の上乗せ分があり、2013年7-9月分ではこの分が剥落しますので、インフレ率はさらに下がって年率プラス1.5%に留まり、RBAが金融政策の中期的な目標としているインフレ率2~3%のレンジを下回ってしまいます。 こうした事が、政策金利の引き下げ期待を再燃させています。
Market Economics社のMr Koukoulas氏は「今日の数字を持って、8月の定例理事会で政策金利を引き下げることはほぼ間違いないであろう(close to done deal)」とコメントしています。
また、HSBC のチーフ エコノミスト Paul Bloxham氏も「今日の数字が弱かったこと、また、消費者のセンチメントが力強さに欠けること、更には、失業率がジリ高になっていることからして、8月6日にRBAは政策金利を引き下げるであろう」としています。
その一方でJP Morgan のエコノミスト Tom Kennedy氏は「政策金利の引き下げは近いと思われるが、今日の数字だけで政策金利の引き下げを決定するには、判断材料不足である」とし、JP Morganとしては、RBAは8月定例理事会では政策金利を引き下げずに現行水準を維持すると見ているようです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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