2012/05/24 06:53 | 昨日の出来事から | コメント(2)
オーストラリアは、世界で最も安全な投資先
昨日、民間のWestpac Banking Corp and Melbourne University’s Institute が発表した3月の豪の景気先行指標は、年率でプラス2.2%となり、2月のプラス1.9%より上向きました。 この数字は、豪の今後3〜6カ月先の景気を占うものとされ、現在の経済状況を反映するとされる3月の一致指数は、2月のプラス2.6%から3.1%に上昇しており、足元から近い将来にかけて豪経済は自立反発の兆しを見せています。 しかし、一方でヨーロッパの信用不安が世界経済の足を大きく引っ張っており、オーストラリアもその影響から逃れないとの見方が大勢です。
Westpac のチーフエコノミストBill Evans氏は「今日の数字は、昨年11月を底として反発しているが、それでも過去7か月連続でこれまでの傾向値(トレンド ライン)を下回っており、豪経済の足取りは引き続き弱い」と指摘しています。
また、この日、世界131カ国を対象に安全な投資先のランキングを作成した民間のDun & Bradstreet’s Global Risk Indictorが発表され、オーストラリアは、世界で最も安全な投資先に選ばれ、2位以下はカナダ、ドイツ、ノルウエー、スエーデンとなっています。
一昨日、私は、大手格付け機関フィッチが日本の長期格付けをAA−からA+に引き下げにまつわるお話をしましたが、今後、お手持ちの円資産の分散投資の対象先としては、上にあげた国々がその候補として考えられるのではないでしょうか。
といいますのも、為替リスクはさておき、少なくとも信用リスクの観点から、これらの国々に投資する事は、東アジア主要国の中で最も格付けの低い日本に資産をそのまま置いておくより安全であることだけは確かです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “オーストラリアは、世界で最も安全な投資先”
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ただ、大手格付け機関のレーティングは本当に正しいのでしょうか。
金融機関に大きな影響があるのはわかりますが、個人としても格付けを信頼して、敏感になった方がいいのでしょうかね。
と発表された時は・・
プロにとって・・
引き上げの合図では・・・?