2013/07/12 15:27 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の失業率は5.7%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の6月の失業率は5月5.5%から5.7%に上昇し、失業者数も2009年9月以来、ほぼ4年ぶりに70万人を越えました。
内訳としては、正規雇用者数は4,400人減少して11.62百万人となり、一方で非正規雇用者は14,800人増えて3.52百万人でした。 即ち、全体としての雇用者数は増えていますが、それ以上に職を求める人が増加したため、失業率が大幅に上昇した形になっています。 また、労働参加率は、季節要因のブレによって65.3%と若干上昇しています。
これを受けて市場関係者の多くは、8月のRBAの定例理事会で政策金利を0.25%引き下げて2.5%に引き下げるとの見方が大勢を占めています。 雇用統計発表後の短期金融市場では、来月のRBAの理事会で政策金利0.25%の内61%を織り込む水準まで金利は低下し、その一方で、株式市場は今後の景気の低迷を織り込む形で1%下落しています。
Commonwealth Bank of Australia のチーフ エコノミスト Michael Blyth氏は「今回は、仕事を求める人の数が一気に増加した事が失業率の増加につながった。 こうした労働人口増加に見合う為には、毎月17,000人の新規雇用が必要であるが、現時点では10.000人程度の労働の増加しかなく、これが失業率の大幅上昇につながっている」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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