2013/07/04 15:17 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA総裁の講演から
昨日、RBA総裁Glenn Stevens氏が、ブリスベンで講演しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 2008年に労働党政権が発足して以来、リーマンショックによる世界同時金融恐慌以来、オーストラリアでは財政赤字が続いている。政府は、財政政策に対して一貫性をもった規律ある財政再建が求められる。 今年度に提出された財政削減計画では2015-16年にかけてAUD800mnの財政黒字を目指すとしているが、具体的にどのようにしてこれを実行するかが明確ではない。
(2) RBAとしては、豪経済はこれまで続いてきた鉱山関連業界依存型から他の業界への移行をよりスムーズにするために、政策金利を引き下げてこれをサポートしてきた。 また、今後、金融面から更なる支援が必要と判断されれば、政策金利を引き下げる用意がある。
(3) また、これまでの一連の政策金利の引き下げによって、国内の個人消費や住宅関連業界が一定の回復を見せている。
(4) 為替については、5月以降、対米ドルで10%以上下落しており、この水準は2010年9月以来、約3年ぶりの低い(豪ドル安)の水準である。 この水準まで豪ドルが下落すれば、国内の輸出関連企業は業績回復に向けて自信を取り戻すであろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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