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2013/07/03 15:12  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA, 政策金利据え置き


おはようございます。

昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行の政策金利の据え置きを決定して2か月連続で政策金利2.75%を維持しました。 しかし多くの市場関係者は年末までに更なる政策金利0.25%の引き下げを見込んでいます。 理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏の声明は以下の通りです。

(1) 足元の豪の経常収支は、これまでのトレンドをやや下回った水準で推移しており、今後も鉱山関連産業の失速によって設備投資は低調に推移するであろう。

(2) 一方で、過去18カ月にわたる政策金利の引き下げは、消費を下支えし、かつ資産をプラスに押し上げる働きをした。 これに依って鉱山関連産業の失速に対し、一定の歯止めをかけることが出来た。

(3) 現時点での更なる政策金利の引き下げは、景気を押し上げ、尚且つインフレ率を目標値(2~3%)に収めることが出来ると考えられるが、足元的には現在の政策金利の水準を維持することが妥当と判断をした(将来の政策金利の引き下げに含みを持たせた形)。

(4) 豪ドルの為替水準は、かつての水準に比べて10%程度下落した。 これによって豪国内の製造業の将来に対する信頼感は改善してきており、これによって国内の製造業、及び雇用にプラスに働くことが期待できる。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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