昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した２０１３年４月の貿易収支は、季節調整後でAUD２８ｍｎの黒字でした。　事前の市場関係者の予想ではAUD１８０ｍｎでしたので予想を下回った形になっています。　また同局は３月貿易収支を３３３ｍｎの黒字、２月をAUD２０３ｍｎに改定しています。　このように昨年来続いていた大幅な貿易黒字は鉱山資源価格の低迷を受けて、貿易黒字もピークを打ちつつあります。

また今週初に発表された２０１３年第１四半期の経常収支では輸出が３．３％増加して７６．７８ｂｎドルであったのに対して、輸入は４％減少して７６．０２ｂｎでした（主に鉱山関連資材（パイプライン、掘削機械、輸送機器等）の輸入が減少したため）。

HSBCのチーフ　エコノミストPaul Bloxham氏は「今日の貿易統計は、豪経済が過渡期にあることを示している」とし、「鉱山関連資材や同設備が落ち込んだことを受けて輸入が減少し、その一方でこれまでの契約済みの鉱山資源の輸出が引き続き増加したことによるものであり、将来的には、鉱山資源の輸出も鈍化するであろう」とコメントしています。