2013/05/23 14:52 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の消費者センチメント指数は100を割り込む
昨日、民間のWestpac/Melbourne Instituteが発表した5月の消費者信頼感指数(index of consumer sentiment)は、消費者が将来の消費対して積極的は消極的かの分かれ目である100ポイントを大きく下回りました。 2013年度のオーストラリアの予算が発表される前の5月第2週の時の調査では5.1%下落し、2013年度予算が発表された後の指数(5月13日~5月18日分)では、更に1.8%悪化しています。
WestpacのチーフエコノミストBill Evans氏は、
(1) 今回のアンケートでは、2013年度予算の発表前では、マスコミの事前の報道によってかなり悲観的になり、予算発表後は一部改善したものの、全体的には更に悪化して、今年度の予算は相当人気のないものであることが分かる。
(2) 具体的には、今回の連邦政府の予算を前向きに捉えている消費者は5.4%に過ぎず、44%の人は悲観的に捉えている。
(3) 我々としては、特に今回の予算では、これまでの赤字拡大予算を圧縮したとはいえ、それでも財政赤字が更に悪化していることを懸念しており、また、その財政赤字の黒字化への道筋も非常に不透明である。
(4) (RBAの政策金利引き下げに加えて)、豪予算の更なる財政悪化見通しが、これまでの豪ドル高から豪ドル安に転じさせており、現在は1年前の水準にまで豪ドル安となっている。
とコメントしています。
私に言わせれば、豪の財政赤字問題なんて、生まれたての赤ちゃんのもみじのようなかわいい「お手て」にしか見えません。
何しろ、私達日本の財政赤字は、赤字額国債を発行すること30年以上、その間、一度も借金をしなかった年はなく、只管(ひたすら)赤字を垂れ流し続け、いまや、その借金の残高は1000兆円を越えんとし、国民が1年間汗水流して働いて生み出すGDPの2.4倍にまで膨れ上がりました。 その気の遠くなるような借金大きさは、まるで孫悟空が(筋斗雲:きんとん雲)でいくら飛んでも端までたどり着けないお釈迦様の手のひらほど大きいのですから。
こんな話(豪の財政悪化の話)で豪ドルが売られるなら、それは絶好の買い場だと思うのですが、、、
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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