2013/05/15 14:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
3月の住宅ローン認可件数は4年ぶりの高い水準
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した、豪の住宅ローン認可件数は前月比で5.8%も増加し、前年同月比では12%増となり、4年ぶりの高い水準となりました。 これによって、2013年初来では9.3%の増加となっています。
他の内訳としては、個人ローン全体としては、3月は前月比で0.6%の増加となり、また、企業の貸し出しは前月比で1.5%の増加となっています。しかし、一方で リース貸出は、前月比で4.1%の減少となっています。
Commonwealth Securities のエコノミストSavanth Sebastian氏は「3月の住宅ローンの認可件数の増加によって、四半期ベースでも4年ぶりの高い水準となっている。また、今回の数字によって、初めて住宅を取得する人の住宅ローン認可件数はその前の期に比べて3倍に膨れ上がっている」とし、「RBAの低金利政策によって住宅市場の回復が明確化してきており、今回の住宅ローン申請の増加傾向はまだ始まったばかりである。更には、先日のRBAの政策金利の引き下げによって、その傾向はより鮮明になるであろう」と今後の住宅市場に対して強気のコメントをしています。
一昨日は、5月の豪のビジネス信頼感指数が4年ぶりの悪い数字になったとのお話を紹介し、昨日は3月の住宅ローン認可件数が4年ぶりの高い数字になったとご紹介し、読者の皆様は「いったい、豪の景気はいいのか、悪いのか、どっちなんだ?!」と思われるかもしれませんが、「こうした『まだら模様』こそが、現在のオーストラリアの景気実態と捉えるべきではないか」と私は考えています。
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