2013/04/25 14:36 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第一四半期のインフレ率は+0.4%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2013年第一四半期のCPI(消費者物価指数)は、前期比でプラス0.4%に留まり、前年同期比でプラス2.5%でした。事前の市場関係者の予想では+0.8%でしたので、予想を大きく下回り、引き続き豪経済のインフレはRBAの中期的な目標値である2~3%の範囲内に収まっており、一部では、RBAによる政策金利の引き下げ余地が出てきたと指摘する向きも出始めています。
内訳としては、旅行、家具、フルーツなどの食料品が大きく下落する一方で、医療品、教育費、たばこ代などの上昇によってそれを相殺する形になっています。 また、コアインフレ(天候や新しい税金の導入等を除いたベース)は、前期比プラス0.4%で前年同期比ではプラス2.4%となっています。
BT Australiaのチーフ エコノミストChris Caton氏は「RBAにとってインフレだけが懸念事項ではないが、今回の数字を受けて、(金利引き下げが必要と判断されれば)インフレの心配をすることなく政策金利を引き下げることが出来る」としています。
また、TD Securities in Singaporeのリサーチ ヘッドのAnnette Beacher氏も「今日の低いインフレ率で引き続きRBAによる政策金利の引き下げ期待は続くことになるが、来月の理事会で政策金利を引き下げる程、RBAは急がないであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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