2012/03/06 05:53 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月のインフレ率は+0.1%
昨日、民間のThe TD Securities-Melbourne Institute が2月のインフレ率を発表し、前月比+0.1%に留まりました。また、12月以降を通じても0.2%の上昇と緩やかなものになっています。更に、前年同月比では+2%と過去2年間で最も低く、RBAが中期的な目標とする2〜3%の下限までインフレは落ち着いています。
主な内訳としては、果物や野菜などの生鮮食品が高く、また、アルコールやタバコが高かった一方で、旅行、家具、金融商品等が大きく下落して相殺する形になっています。
TD Securitiesのhead of Asia-Pacific Research のAnnette Beacher氏は、「価格下落圧力は今後も続きそうで、RBAは数か月以内に政策金利を引き下げるであろう」とする一方で、「明日(3月6日)のRBA理事会では、公式な経済指標としてインフレ鎮静化の確証がまだないため、政策金利は据え置かれるであろう」とコメントしています。
また、この日、民間のANグループが発表した新聞及びインターネットによる求人広告件数は、季節調整後で前月比3.3%増加しましました(前年同月比+3.6%)。また、1月の広告件数を+7,5%に上方修正しています。
内訳としては、新聞による求人広告件数は、季節調整後で1月対比+3.8%増で、インターネットによる広告件数は同+4.9%増となっています。
ANZ のチーフエコノミスト Warren Hogan氏は、「求人広告は1月と2月は大きく増加しており、ここから労働市場は2011年後半でボトムを打って、2012年に入って大きく改善している」とコメントしています。
今日は、RBAの定例理事が予定されていますが、市場関係者の大半は、RBAが政策金利を据え置くと見ています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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