2012/05/16 06:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
5月のRBA議事録から
昨日、5月1日に開催されたRBAの議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) インフレは、豪経済の緩やかな景気拡大の中、引き続き内在しているが、当面は2%台前半で推移しそうである。
(2) 低いインフレ率、弱い景気指標にもかかわらず、(短期金利市場の調達コストの高さから)住宅ローン金利が高止まりしている為、政策金利を50bp引き下げることを決定した(これは、過去2〜3カ月に豪大手主要銀行が貸し出し金利を12〜15bp引き上げた事を配慮したもの)。
(3) 豪経済は鉱山部門の好調さとそれ以外の部門の低迷によって2分化しており、そこにユーロの信用不安の再燃が、豪経済に不透明感が増してる。
(4) 豪政府のより保守的な財政再建計画(財政支出を抑えて財政の黒字化を目指す)が、個人消費と家計部門の消費の足を引っ張っており、RBAはこれを金利面で下支えする必要がある。
(5) ヨーロッパの経済は弱く、再びソブリン リスクが更に拡大する可能性が高くなってきている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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