2013/01/18 06:21 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の失業率5.4%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した12月の豪の失業率は前月の5.3%から5.4%に上昇しました。 内訳として、正規雇用が15,000人減少する一方で、非正規雇用が9,000人増えて5000人の純減でした。 それよって総労働人口は11.539百万人で、また、労働参加率は65.1%で前月と変わりませんでした(失業率、労働参加率は事前のエコノミストの予想通りでした)。
National Australia Bank のチーフエコノミスト Alan Oster氏は
(1) これまで、労働市場は大丈夫だと言っているうちに、次第に労働市場は弱含みになってきている。従って、今後、失業率は緩やかに上昇し始めるであろう。
(2) 今月23日に発表される2012年第4四半期の消費者物価(インフレ率)が、予想以上に低い数字であれば、2月のRBA理事会で政策金利の引き下げの議論のきっかけとなるであろう。
と、コメントしています。
また、CommsecのエコノミストSavanth Sebastian氏も「今日の12月の雇用統計が悪かったのは、その前の3か月で40,000人の新規雇用があった後の反動であって、それほど大きな懸念材料にならない」と足元的には雇用が悪化しているとはとらえていないようです。
にもかかわらず、多くのエコノミストは、小売りの低迷による小売業や製造業の人員削減、あるいは継続的な豪ドル高を背景にサービス部門の雇用縮小によって、足元の労働市場はさほど悪くなくても今年年末までには豪の失業率は6%近くまで上昇すると予測しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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