2013/01/09 06:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の貿易収支、10か月連続赤字
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の11月の貿易赤字はAUD2.637bnで10か月連続の赤字となりました。 今回の数字は事前にエコノミストが予想したAUD2.3bnよりも赤字幅が拡大しましたが、先月の貿易赤字はAUD2.4bnに修正され(貿易赤字は改善)、今後は豪の貿易赤字は改善していく見通しです。
主な内訳としては、輸出が1%増加し、輸入は2%増加しました。その結果、豪の貿易収支は2012年2月のAUD242mnの貿易赤字から11月のAUD2.637bnにまで拡大しています。
ANZのエコノミストAndrew McManus氏は「鉱山市況の暴落が落ち着き、若干の改善を見せており、
今後、数か月は豪の貿易赤字は落ち着いた水準で推移する」とし、「2013年を通じて豪の輸入と輸出は共に増加が見込まれ、豪経済は拡大の方向を辿るであろう」としています。
また、昨日、民間のAustralian Industry Group と Housing Industry Association(豪産業グループと住宅産業協会)が発表した12月のConstruction Index(建築指数)は、前月比1.8%上昇して38.8ポイントとなりましたが、市況の強弱を判断する50ポイントを31か月連続で下回り、豪建築業界が引き続き低迷していることを示しています。
HIA のチーフ エコノミストHarley Dale氏は「住宅業界の低迷は、他の産業の鏡になっており、この業界の低迷は豪経済の低迷を如実に表している」としながらも「ここにきて商業施設の建設が、過去2年間の低迷から復調の兆しが見える」として2013年に住宅業界の回復に期待を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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