2012/05/15 06:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA副総裁の講演から
昨日、豪、RBAの副総裁Philip Lowe氏が講演しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 豪経済には引き続きインフレは内在しているが、足元的には鉱山部門の好景気とそれ以外部部門の低迷によって小休止状態となっている。
(2) RBAはこれまでに100bpの政策金利を引き下げた。 これによって豪経済は上向くものと期待しており、現在の政策金利の水準は、過去の政策金利の平均値よりも若干低い水準である。
(3) 豪の失業率は他の先進国に比べて低い水準にあり、また、GDPも比較的高く、インフレは落ち着いている。 更に豪のバンキング システムも健全である。
(4) 現在、行われている構造改革は、これまで利益を得てきた人や企業にとって不利であるが、将来の豪の更なる発展には必要である。 特に、中国やインドの経済成長だけに頼るだけでなく、他の国(特に今後、発展していく国)との貿易拡大に努力すべきである。
講演後、JPMorganのエコノミストBen Jarman氏は、「今後、ヨーロッパで更なる政治的混乱や経済的混乱が起これば、RBAは更に大胆な政策金利の引き下げに迫られるであろう」と、将来的に政策金利が大きく引き下げられる可能性を指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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