2012/12/06 05:57 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第3四半期のGDPは+0.5%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の2012年第3四半期のGDPは前期比で+0.5%でした。 また、第2四半期については+0.6%と前回発表と変更はありませんでした。 市場の事前の予想は前期比+0.6%でしたので概ね予想の範囲内の結果となっています。 これによって前期の年率3.7%の経済成長から今期は年率3.1%に鈍化し、鉱山資源価格の低迷が豪経済の失速に直結した形になって、改めてオーストラリア経済は鉱山資源依存型の経済であることを印象付けました。
主な内訳としては、貿易関連では、輸出が鉱山資源価格の下落の影響を受けて前年同期比14%下落しました。 また、 RBAが、昨年11月以来、先日の政策金利の引き下げも含めて1.75%の政策金利を引き下げて2009年以来の低い3%の水準であるもかかわらず個人消費は鈍化傾向を辿ったままです。
ちなみに現在の年率3%の政策金利は、リーマンショック後の3%の政策金利も含めて50年来の低い水準ですが、多くのエコノミストは来年にかけてRBAは更に政策金利を引き下げると見ています。
Morgan StanleyのストラティジストGerard Minack氏は「豪経済は、あと1年ぐらいはプラス成長とマイナス成長の間を行き来するであろう」とコメントし、豪経済の今後1年程度は、「パッとしない1年」との見通しを示しています。
また、HSBC のチーフエコノミストPaul Bloxham氏は「豪経済は、景気循環的に既にピークをつけて、在庫調整などのリバランスをおこなう時間帯に入っている」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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