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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/11/30 05:50  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、第3四半期の設備投資は+2.8%


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年第3四半期の設備投資は、前期比+2.8%増加してAUD42.5bnでした。 また前年同期対比では14.1%の増加となっています。
事前の市場関係者の予想では+2%でしたので、予想を大きく上回った形になっています。

一方で、今後4四半期分(即ち2012年第4四半期から2013年第3四半期分)の設備投資計画は、AUD173.4bnとなっており、この数字は、過去1年分の設備投資対比4.9%の増加となっていますが、これまでの年率増加率14.1%を大きく下回っています。

これとは別に、昨日はReserve Bank of Australia の理事John Edwards氏が、講演会の中で「現在の豪ドルの水準は、実勢対比やや高い水準で取引されており、これまで外国の中央銀行や機関投資家が豪国債を大量に買っているが、そろそろピークを打って今後は豪ドルも豪国債もやや売られるであろう」コメントしました。

この背景には、今後の豪経済の失速によって豪ドル投資に魅力がなくなってくる上に、彼らのポートフォリオの中に占める豪ドルの割合がそろそろ限界にきつつあることがあるようです。
このように、RBAの理事達は、事ある毎に「割高な豪ドル」を何とかもう少し安い水準に引き下げようと躍起になっています。 しかし、世界主要国の政策金利がほとんどゼロにちかい状態にあって、豪の政策金利3.25%はとても高金利であり、魅力的であることも間違いありません。

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