2012/11/09 06:21 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月の失業率は5.4%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の失業率は、前月と変わらない5.4%でした。 新規雇用者数は10,700人増えて、労働者全体数は11.523百万人となっています。 事前の市場関係者の予想では5.5%でしたので、予想よりも若干良かった形になっています。
主な内訳としては、正規雇用者数は18,700人増えて8.13百万人で、非正規雇用者数は8,000人減少して3.393百万人となっています。また、労働人口の内、労働参加比率は9月の65.2%から65.1% に微減しています。
これを受けて為替市場では豪ドルが対他通貨対比で買われ、対米ドルで1.04ドル台まで上昇しました。
市場関係者の間では、今後の豪失業率は2013年央にかけて6%まで上昇すると予想する向きが多く、今回の失業率は、前月比変わらない水準であったものの金利先安観は市場の中に強く残っており、12月にも政策金利を引き下げると予想するエコノミストも多くいます。
JP Morgan Australia のチーフ エコノミスト Stephen Walters氏は
(1) 現在の雇用者の増加のペースでは、豪の人口増のペースに追い付いておらず、いずれ失業率は上昇する。
(2) 今回は、労働者参加比率が低下した為、失業率は横這ったものの、もし、これが前月と変わらなければ失業率は上昇していた筈である。
(3) 今回の数字そのものは悪いものではないが、今後、数か月に亘って、豪の景気指標は弱含みで推移し、これに伴って失業率も上昇するであろう。
(4) 我々としては、来月12月と、2013年2月に政策金利を引き下げることを予想している。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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