昨日、民間の住宅　リサーチ会社RP Data-Rismarkが発表した豪の１０月の住宅価格は前月比１.１％下落しました。　先月までは過去４か月に亘り回復基調を辿っていましたが、ここにきて再び下落に転換した形になっています。　

地域別に見てみますと、タズマニア州の州都ホバートは前月比４．５％も急落し、南オーストラリア州アデレートでも同２．４％下落しています。　これらの地域はそもそも景気が低迷していたところに、大手鉱山会社が最近になってこれらの地域の人員削減を相次いで行ったことから、一気に住宅投資に関するマインドが冷えてしまいました。

商業地としてのシドニーやメルボルンでもそれぞれ１．４％と０．９％の緩やかながら下落し、私の住んでいるブリスベンでは０．６％の下落に留まっています。

RP Data のリサーチ　ディレクターTim Lawless氏は
（１） 前月までの４か月間は、RBAによる政策金利引き下げを受けて建築業者が住宅建築に走ったものの、思ったほどには需要が盛り上がらないことの反動が出た形になっている。

（２） 今回の数字で分かったことは、今後は消費者信頼感が回復するまでは、住宅価格の回復は望めそうにない。　というのも２０１１年１１月以来、RBAが政策金利を１．５％も引き下げたにも拘わらず、いっこうに個人（及び投資家）の需要が盛り上がらないからである。

とコメントしています。