2012/10/17 05:52 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月のRBA議事録から
昨日、10月2日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 現在の豪経済は、鉱山部門の投資、労働市場を含めて、当初予想したよりも幾分弱く推移している。RBAとしては、これまでの政策金利の変更(金利引き下げ)の効果を評価するにはやや時期尚早であるが、足元的に景気の失速が鮮明となってきているので、早めに政策金利を引き下げた。
(2) 尚、8月時点で、RBAは2013年末までの豪経済の成長率は2.5%~2.5%を予想しているが、11月にこれを見直しする予定である。
(3) また、これに先立って9月に主要国がこぞって金融緩和政策を打ち出したことも配慮した(豪も金融緩和を実施しないと豪ドル高が益々進む可能性があったため)。
(4) 引き続き、世界経済を大きく後退させるようなリスクが、ヨーロッパには存在している。
(5) 幸いに、豪には更なる金融緩和を行うことが出来る余地が1.5%程度あるが、残念なことにこれまでの政策金利の変更(金融緩和)では、個人消費や設備投資を刺激するまでに至っていない。
現在、市場関係者15名の内、14名は11月にRBAが更なる金融緩和すると見込んでおり、短期金利市場でも11月の政策金利0.25%の引き下げの内、80%を織り込んだ水準で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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