2012/10/02 06:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、今日のRBA理事会では、政策金利は据え置きか
市場では、今日のRBA定例理事会で政策金利を引き下げるかどうかに注目が集まっています。
短期金利市場では、今日の定例理事会で政策金利0,25%の引き下げを75%織り込んだ水準で取引されていますが、一方で、事前のアンケートに答えたエコノミスト28名の内、僅かに9名だけが今日の理事会で政策金利の引き下げがあるとみています。
Commonwealth Bank のチーフ エコノミスト Michael Blythe氏は、「今月は(政策金利の引き下げは)ないが、来月には政策金利は引下げられるであろう」としています。理由としては、「先月の理事会の議事録からも、多くのメンバーは10月に引き下げることはない」との見方に傾いていたことや、ECBやFRBが更なる金融緩和を実施したことを受けて、世界経済は安定化の方向に向かっていることを上、更には、9月以降は、それまで急落していた資源価格(鉄鋼石や石炭価格)が反発していることを挙げています。
一方で、ANZのシニア エコノミストJustin Fabo氏は、今日にも政策金利の引き下げがあるとし、その理由として、「過去に発表された第2四半期のGDPは3.7%と高い数字であったが、RBAは、過去の数字よりも将来の景気動向に関心があり、足元の数字を見る限りにおいては、政策金利を引き下げて豪経済を下支えする必要がある」とし、「先月にECBやFRBが金融緩和を実施した為に豪ドル高になる傾向があり、これを抑え込むためにも金融緩和は必要である」としています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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