2012/09/19 06:41 | 昨日の出来事から | コメント(0)
9月のRBA議事録から
昨日、9月4日に開催されたRBAの議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 最近の豪ドル高は、予想以上に豪経済に重くのしかかり始めている。 現在は1.05ドル近辺で取引されている一方で、鉱山などの商品価格が大きく下落し、更には世界経済は更に失速することが予想され、今後の豪経済にとって足かせ要因となる。
(2) 特に、鉄鋼石の価格は35%以上下落し、更に石炭価格は25%下落しており、ひとえに中国からの需要が落ちていることが大きく、これまで予想していた以上に中国の景気低迷が響いている。
(3) その一方で、豪国内の鉱山部門の設備投資は非常にしっかりしており、今後1~2年は堅調に推移するであろう。
(4) (今年7月に導入された)二酸化炭素税の影響に関しては、豪経済にとって、今の処は、はっきり出ていない(大きく景気の足を引っ張ることはなさそう)。
これを受けて市場関係者のコメントとして、ANZのエコノミストは、 「現在、豪の失業率は5.1%であり、第2四半期のGDPが3.7%と景気が好調であることを示しているが、今後、RBAは10月と11月に25bp引き下げるであろう。 何故ならば、低いインフレ率の下、景気先行指標に表れているように今後失業率が悪化してくる可能性が高く、それによってRBAが政策金利を引き下げることを躊躇う必要は全くなくなるからである。」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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