2012/08/22 06:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、RBA議事録から
昨日、8月7日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 豪国内のインフレは、一貫して目標としている2~3%以内に収まっており、また、経済成長も目標としている水準に近い。 直近2~3か月前までは、大きな問題となっていたヨーロッパ信用不安もやや落ち着きを見せてきている。 以上から、RBA理事会としては、政策金利を据え置くことが妥当と判断した。
(2) 豪最大の貿易相手国である中国経済がここにきてやや上向きの兆しが見えてきた。 また、これまでのような高い経済成長率から、持続維持可能な経済成長率に落ち着いてきたことは寧ろ好ましいことである。
(3) 最大のリスクは、ヨーロッパの先行きであり、引き続き暗雲が立ち込めている。
(4) 豪為替レートに関して、グローバル経済の先行きの不透明感や、資源価格が下落しているにもかかわらず、豪ドルは相対的に割高に取引されている。 (RBAとしては、珍しく豪国内の製造業に対して配慮を示しています。と言いますのも6月以降、豪ドルは10%程度高くなっている為)。
(5) 国内の金融情勢は、これまでの大幅な金利引き下げの効果が徐々に浸透してきており、今後もその経過を注視していく。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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