2012/08/15 06:27 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月のビジネス信頼感は1年ぶりに高い水準
昨日、民間のNab(National Australia Bank)グループが豪主要企業400社に対して行った7月のビジネス信頼感は前月の-3ポイントから+4ポイントに跳ね上がり、1年ぶりの高い水準となりました。
Nabのエコノミストは、「7月に導入された二酸化炭素税の影響を見極める必要はあるものの、過去10か月に亘る政策金利の引き下げ効果が、これまで慎重であった経営者の心理を好転させるまでに至った」とし また「先々週にECBのドラギ総裁が『EUを維持するためにECBとして出来ることは何でもする』と発言したことも経営者の心理を好転させている」と指摘しています。
しかし、その内訳としては、銀行部門のビジネスコンディションは-3ポイントと過去3年間で最も低い水準にあり、引き続き小売部門、卸売部門は弱い状態のままです。また、賃金は四半期ベースで1.2%上昇しているにもかかわらず、売上価格は0.2%しか上昇していない為、収益率は落ち込んでいます(Fair Work Australia’s rulingに基づいて7月より鉱山部門の最低賃金が2.1%引き上げられた事が大きく影響しています)。
以上のことからNabのエコノミストは「もはやRBAは目先的に政策金利を引き下げる必要性はなくなりつつあり、彼らは2013年半ばまで現在の政策金利を据え置くであろう」と予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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