昨日、民間のWestpacが発表した３月の個人消費は、季節調整後で前月に比べて０．９％増加し、昨年４月以来の高い伸びを示しました（事前の予想は＋０．２％増でした）。　主な内訳としては、飲食関係が２％も上昇し、衣類や靴などの生活用品が１．６％増加しています。　また、これまで４カ月に亘り低迷していた家庭用商品は、＋０．４％と緩やかながらも増加に転じてきました。　Westpacのエコノミストは、「企業活動は引き続きばらつきがあるが、個人消費に関しては回復傾向が出てきた」と指摘しています。

また、この日発表された３月の新規住宅着工許可件数は、前月の８．８％の減少から一転してプラスに転じて７．４％増加しました。　また、今回の１２，１００件の新規着工件数は１６カ月ぶりの高さとなっています。また、マンションの着工許可件数は＋１５．５％増とこちらも大きく増加しています（尚、中古住宅販売件数は、＋３．９％と緩やかな増加に留まっています）。
市場関係者は「事前の予想では＋３％であったので、予想以上に住宅市場は回復してきている事を示している」とし、住宅市場に底入れ感が出てきている事を指摘しています。

一方で、この日、ＡＮＺグループが発表した４月の新聞及びインターネットで掲載された求人広告件数は、３月の＋０．７％増に対して、３．１％減少しています。　これを受けて、ＡＮＺのオーストラリア担当の主席エコノミストのIvan Colhoun氏は「今週の木曜日に発表される豪の雇用統計は、就業者数は１５，０００人減少し、失業率は５．２％から５．３％に上昇するであろう」とコメントしています。

今週は、何と言っても木曜日の雇用統計に注目です。