2012/07/13 05:45 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月失業率は5.2%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した6月の失業率は5月の5.1%から5.2%に上昇し、雇用者数は27,000人減少しました。事前のエコノミストの予想は、失業率は前月と変わらない数字を予想していましたので、予想よりも悪い数字となっています。
今日の数字を受けて、政府筋の雇用担当大臣のBill Shorten氏は、「今日の数字は、一部の州では労働市場の悪化が顕在化しつつあるが、一方で西オーストラリアでは引き続き堅調であり、労働市場は当面はこの辺りの水準で一進一退が続く」とし、一部で出ている景気の更なる悪化を懸念する向きに対して、「そうした予測に正当性はない」と否定しています。
また、ジュリア ギラード首相も「先のG20会議の中で、各国首脳は、オーストラリア経済の堅調ぶりをうらやましいと言われた」と紹介し、豪経済が世界主要国の中で最も健全であることをアピールしています。
HSBCのチーフ エコノミストPaul Bloxham氏は「失業率は、引き続き低い水準にとどまっており、多くの州では昨年8月以降ほとんど横這って安定している」とし、今後も失業率が現在の水準で横這うのではないかとの見方を示しています。
一方で、JPモルガンのチーフ エコノミストStephen Walters氏は、「今日の数字を受けて、今後RBAは、もう一段の政策金利 の引き下げに踏み切るのではないか」とし、今回の数字は今後の景気悪化の兆しであると指摘しています。
市場関係者としては、RBCの為替ストラティジストMichael Turner氏は「今日の弱い数字を受けて8月RBAが政策金利を引き下げる可能性が出てきた」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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