2010/03/26 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(1)
RBAによる金融システム レビュー
昨日、RBAは定例の6カ月毎のオーストラリア金融システムに関するレビューを発表しました。
主な内容は以下の通り。
(1)オーストラリアの銀行セクターの貸倒損失は、2009年9月のレビューでは、引き続き上昇かもしれないと予想していたが、世界経済が引き続き不透明な状況が続いているにもかかわらず、ピークを打ったようであり、今後、銀行の収益は再び上昇し始めるであろう。
(2)前回の2009年9月に比べて住宅ローンを担保にした証券化債券が再び活発化してきている。
(3)オーストラリアの金融セクターは、引き続き健全な状態を維持している。 かつては、銀行のローンのポートフォリオの質の悪化、特に商業関連ローンの劣化が顕著であったが、ここに来て改善してきている。 しかし、商業関連ローンには引き続き注視していく必要がある。
(4)一方で、個人の住宅ローンに関しては、ローン金利が上昇しているものの個人所得も上昇しており、商業関連ローンほど懸念していない。
(5)世界経済的にはアメリカとヨーロッパの景気の弱さが、今後、オーストラリアの銀行の資産にどのように影響を与えるかを注視している。
となっています。
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One comment on “RBAによる金融システム レビュー”
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初めまして。inoと申します。
オーストラリアのエコノミストはやる事が凄いですね
大陸国なだけあってスケールがでかい、キーンさん賭
けに負けて全行程224kmのハイキング。
http://keenwalk.com.au/
日本に当てはめると、東京から富士山山頂まで歩く
イメージかな、日本にもこんなエコノミストが出てき
てくれないかな。