2010/03/24 05:21 | 昨日の出来事から | コメント(0)
先進国の「生産者価格−インフレ率」の比較
今週の英経済雑誌エコノミストに2010年2月のインフレ率を差し引いた生産者価格の比較が出ていましたのでご紹介します。
まず、2月のアメリカにおける生産価格−インフレ率後の年率は4.4%と前月の4.6%から低下しました。また卸売物価は前月比0.6%低下しています。これは7カ月ぶりの低さを示しており、主にエネルギー価格の下落が主たる要因です。
さて、各国別の生産者価格−インフレ率の状況を見てみますと、アメリカは、先程も申し上げましたが、4.4%でしたが、ユーロ圏では、イギリスが、4.1%、オランダが3.4%、デンマークが2.2%、ドイツが2.1%と比較的高い水準を維持しています。
一方で、スペイン、フランスは、それぞれ0.4%、0.3%と低迷し、イタリアは−0.2%、アイルランドは−2.9%とデフレ色が強くなり、ユーロ全体では−1%と緩やかなデフレが続いています。
さて、私たち日本はどうかと言いますと、−1.5%と日銀の指摘通りデフレ状態が続いています。
昨日の今後、10年後の経済成長予想といい、直近のインフレ勘案後の生産者価格といい、英経済雑誌エコノミストは、ユーロ圏の低迷ぶりを懸念していますが、実は、それ以上に大変な状況になっているのが、日本であることがこれらの数字を見てもよくわかります。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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