2010/03/17 05:41 | 昨日の出来事から | コメント(0)
3月のRBA理事会の議事録から
昨日、3月2日に開かれたRBA理事会の議事録が公開されましたのでご紹介します。
主な内容は以下の通り。
(1)景気の足取りがしっかりしている)証拠を最近確認することが出来たので、金利水準は標準的な水準に向けて徐々に引き上げていくという結論に至った。
(2)RBAは既に、標準的な金利水準を4.5%−4.75%と設定している。
(3)RBAが特に動向を注視ているのは、住宅価格の動向、底堅い消費者動向、住宅建築関連の動向、鉱業関連の動向である。
(4)世界経済には不安定要因がある。 特にギリシャの債務問題が出てきているが、金利の引き上げを中止しなければいけないような事実は、今のところ表れていない。
市場関係者の間では、例えばTD証券のシニア ストラティジストAnnette Beacher氏は「今回の議事録は、タカ派的であった。」とコメントしています。
一方で、NABのエコノミストRob Henderson氏は、
(1)RBAは金利の引き上げをそれほど急いでいないようである。2010年中に徐々に引き上げていくのではないか。
(2)従って4月の金利は据え置かれ、5月に0.25%引き上げられるのではないか。
これを受けて、短期金利市場では、4月の0.25%の金利引き上げの35%を織り込んだ水準で取引されています。また、為替は、議事録の発表を受けて豪ドルは米ドルに対して売られる局面もありましたが、次第に買い戻されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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