2010/03/12 05:17 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の失業率は、5.3%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)は、2月の雇用は僅かに400人だけ増えたと発表しました(エコノミストの予想は、15,000人の増加)。 また1月の失業率を5.3%から5.2%に下方修正すると発表しました。内訳としては、正規雇用者が11,400人増えて、7.54百万人から7.66百万人に増えました。 一方で、パートタイムの就業者は、11,000人減って、3.32百万人から3.31百万人になりました。
UBSのGeorge Tharenou.氏は、
「雇用統計はブレが大きく、今回のように弱い数字あってもさほど驚かない。と言うのも、過去6カ月に亘って見てきたこれまでの改善の傾向(トレンド)は変わらないからである。」
ANZのシニア エコノミストのJulie Toth氏は、
「労働時間が増えてきており、また、パートタイム労働者から正規雇用者がシフトしてきていることは明らかな景気の転換点(更なる拡大)に差し掛かっている。」と指摘しています。
一方で、St George銀行のチーフエコノミストのJustin Smirk,氏は、
(1)今回の雇用統計と先日発表された住宅ローンの関連の弱い数字を受けて、4月のRBAの金融政策決定会合で政策金利を上げる可能性はなくなった。
(2)RBAは、既に金融スタンスを中立に戻してきており、今のところ、これ以上にRBAに金利引き上げのプレッシャーはかかっていない。
と、其々コメントしています。
これを受けて短期金利市場では、4月のRBAの金融政策決定会合で0.25%の政策金利の引き上げを33%織り込んだ水準で取引されています。
また、為替市場では、雇用統計の発表を受けて、0.9145ドルから0.9124ドルまで下落しましたが、内容的には悪くない数字とわかるや0.9140ドルまで回復しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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