2010/03/10 05:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月に再度政策金利引き上げか?!
ANZ Banking groupによりますと、2月の新聞とインターネットの広告件数は、1月の数字に比べて季節調整後で19.1%上昇したと発表しました(件数にして週平均で159,779件)。特にインターネットの広告件数の伸びは、1999年に統計を取り始めて以来の高い水準となっています。
また、この日、民間のナショナル オーストラリア銀行が出している2月のThe National Australia Bank Business Confidence Index(ビジネス信頼度指数)は、4ポイント上昇してプラス19ポイントになりました。この水準は去年の11月以来の数字であり、それ以前では2002年の5月以来の高い水準となっています。
内訳的には、ビジネス コンディションが5ポイント上昇してプラス8ポイントに、また、貿易、収益の指数も5ポイント上昇しています。
市場関係者は、「現在の労働市場及びビジネス状態は完全に昨年来の金融危機を脱出したことを示しており、底堅い経済成長過程に入りつつある。特に今後は慢性的に熟練労働者不足状態が続きそうである。」とコメントしています。
ANZのチーフ エコノミストWarren Hogan氏は、
(1)2−3か月前には予想もしない強さで景気は回復しており、RBAは4月の金融政策決定会合で0.25%政策金利を引き上げそうである。
(2)現在の政策金利は4%であるが、年末には5%まで上昇する可能性が出てきている。
また、 National Australia Bankのチーフ エコノミストAlan Oster氏は、
(1)金融政策、財政政策共に2010年から2011年にかけては引き締め気味になりであろう。
(2)また、現在のモーメンタムが続けば、政策金利は2011年後半には5.25%まで上昇しているであろう(勿論、今後のデータ次第の話ではあるが)
公式の失業率は、今週の木曜日に、発表されることになっています。 市場関係者の予想では、2月には15,000人の更なる雇用が増えるものの、失業率は、前回同様の水準である5.3%を予想する向きが大半を占めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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