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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/03/09 05:28  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

日経平均は、今年の高値を越えるか?!


おはようございます。

昨日は日経平均が大きく上伸し、市場関係者の関心は1月上旬の高値を越えるかどうかに関心が集まってきました。 以下の読者の方から頂いたご質問をご紹介し、私の考えを述べたいと思います。

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3月8日の日経平均が10,600円まで上昇したことを受けて : nak 様から
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始めて投稿します。

今後の日経ですが、チャート的には今年中頃にでも初年度来高値を超えるか!という動きをみせそうですが、NYは上値が重く景気刺激策、ジャブジャブ終焉でダマシの上昇も一期までで二期から一波乱の調整あってもよさそうなものですが、日経だけが飛び抜けて上昇する事がありえる事なのでしょうか?

前橋: ご質問、ありがとうございます。正直、難しい質問です。
今、私が考えている点は以下の通りです。

1.ファンダメンタル的には、

(1)おっしゃるように、「NYをはじめ、世界の株価の上値が抑えられる中、日経平均だけが上昇するのは、難しいのではないか?」という考えがあります。

(2)その一方で、日本の企業の努力で、中国をはじめ、アジアへの積極的な進出することで、アジアの繁栄の恩恵を受け始めていることは、経常黒字や輸出の好調さから窺えます(この点からみれば、高値を追う可能性は十分あります)。

(3)更に、昨日は大きなニュースが入ってきました。それは御手洗経団連会長が、これまで毎年行ってきた政党の政策評価を廃止し、企業団体献金の関与を打ち切ることを発表しました。 これで政府与党内の企業団体献金の禁止に向けた法制化の動きを否応なく進めざるを得ません(これまでの常套手段である後戻りやうやむやで済ませる事が出来なってしまいました)。これは画期的なことです。 

戦後、この国を支えてきた鉄のトライアングル(財界、政治家、官僚)の鎖の一本が切れることを意味します。このこと自体が株価に直接影響を与えるものではありませんが、少なくとも、今回の出来事は、長年に亘りこの国を支えてきた仕組みをやめて、新しいあり方(財界と政治家のあり方)を模索することを意味し、今後のあり方次第では株価にプラスに働く可能性があると思われます(勿論、更に改悪する可能性も秘めていますが)。

一方で、テクニカル的には、

(1)去年の安値9,000円近辺と前回高値の11,000円手前の値幅(約2,000円を、今回の安値10,000円近辺に加えれば、12,000円近くまで上昇する可能性を持っています。

(2)一方で、ペンタゴン チャートのところでもお話しましたが、5月から6月にかけて、相場が12,000円を越えていないようであれば、売り圧力をうける時間帯に入ってきます。

以上を踏まえて、ご質問へのお答えですが、前回高値11,000円を越える可能性はあると思います。
逆に、前回の高値を越えない強い理由が見当たりません。

特に、今月末にかけては、決算要因(売り物が少ない中で僅かの買い)でフラフラと上昇する可能性があります。決算日(3月31日)に上昇して去年の3月31日より株価が上がっていれば、株を買い持ちしている企業(特に金融機関と事業会社)はみんなハッピーですから。

ですが、こうした上げ方をした場合には、4月上旬に利益確定の売りに押されて値を下げることが多々ありますので、注意が必要です。

ご質問の答えにうまく答え切れていないかもしれませんが、今後もともよろしくお願いします。

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