先週末に、豪ドルは、対米ドル対比で１。０３ドル近辺まで上昇しました（前回高値は２０１１年の1月１日ににつけた１．０２５４ドルでした）。　

3月１１日の東日本大震災と福島第一原発事故を受けて、豪ドルは３月１７日に急落して、一時は０．９７ドル近辺まで急落しましたが、その後は、急反発し、農作物、金や原油価格上昇を受けて、豪ドルは堅調に推移し、歴史高値を更新してきています。

CMC Markets の外国為替のディーラーTim Waterer氏は、「商品価格が堅調な間は、豪ドル堅調に推移するであろう」とコメントしています。　また、他のディーラーは、「豪ドルは年内に１．１ドルまで上昇するかもしれない」とコメントしています。

また、昨日は、Rabobank Rural Confidence Surveyによるオーストラリアの農業部門の信頼度が発表され（全豪の１２００人の農業部門従事者及び企業によるアンケート）、5四半期連続で信頼度は上昇しました（前期のプラス４２％からプラス４８％に上昇）。　一方で、悪化と答えた農業部門は１４％に過ぎませんでした。

また、農業生産者の３３％は今後１２カ月以内に、更に投資を増やすと答える一方、クイーンズランドの農業生産者は、今回の洪水とハリケーン　ヤシの影響で弱気に留まっています。

クイーンズランドでは、雨が降り過ぎて大洪水となりましたが、オーストラリア全体では、雨が多く降ったおかげで、これまで日照りで使えなくなっていた耕作地で作物が再び耕作できるようになったこと、また、世界的な農業作物価格の上昇が後押しした形になっています。