昨日、ＲＢＡ総裁Glenn Stevens氏は、ヴィクトリア州で講演をしました。　主な内容は以下の通りです。

（１）１９世紀以来のオーストラリアの鉱山及びエネルギーブームを、今後、効果的に冷やすためには更なる金利の引き上げが恐らく必要となるであろう。

（２）２０１１年にかけて豪経済は中長期的な平均的な経済成長率を越えて経済成長し、最近、低下傾向にあったインフレ率も再び上昇し始めるであろう。

（３）世界経済は不透明ながらも、豪経済は６０年ぶりに、輸入に比べて輸出が大幅に増加している事からして、（今後も）豪経済は堅調に推移するであろう。　また、これまでの政府の景気刺激策が終了し、一時的に弱含む局面があっても、（豪経済は）再び上向いてくるであろう。

（４）ＲＢＡは、マクロ的にオーストラリアの平均的な水準や状態を見ながら金融政策を決定しており、時として、ある一部の人に対して冷淡であることもある（例えば、金利を引き上げることによって、住宅ローンや、借入をしている人に対して）。　しかし、そうすることが（中長期的に）豪経済を安定化させ、全ての人、産業、地域にとってベストとなる。

とコメントしました。

これを受けて、短期金利先物市場では、１２月までに０．２５％の政策金利引き上げの６８％を織り込んだ水準まで金利は上昇しています。

また、本日は、今月初めに開かれた定例理事会の議事録は公開され、市場では、その内容にも注目が集まっています（ボス（総裁）がここまで発言したら、議事録で確認するまでもないような気がしますが、、、、）