2012/05/01 05:42 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の新規住宅販売、10年振りの低さ
昨日、民間のHIA(Housing Industry Association:住宅産業協会)が発表した3月の豪の新規住宅販売件数は、前月比−9.4%と十年振りの低さとなりました。特にこれまで鉱山部門の好景気で調子の良かったクイーンズランド州で−15.2%、同じく西オーストラリア州で12%も下落しています。
HIAのチーフエコノミストHarley Dale氏は、「明日(5月1日)のRBAの定例理事会で0.25%の政策金利が引き下げられるであろうが、(最近の景気指標からして)それでは不十分であり、もっと大胆に0.5%引き下げるべきである」とコメントしています。
また、この日、同じく民間のTDSecurities がまとめた4月の月次ベースのインフレ率は、3月の+0.5%に対して+0.2%と更に低下し、前年同月比でも+1.9%となっています(ちなみに4月24日豪統計局が発表した2012年第1四半期のインフレ率は+1.6%でした)。
今日は、何といってもRBAの定例理事会で、政策金利をどれだけ引き下げるかに注目が集まっています。 大半の予想は0.25%の引き下げですが、0.5%の引き下げもありうるとの見方が、マーケットのトレーダーを中心に予想する向きが多くなっています。
しかし、TDSecuritiesのAnnette Beacher氏は「明日(5月1日)にRBAが0.5%政策金利を引き下げる可能性はそれほど強くないと考える。 寧ろ、0,25%の引き下げの方が、成長率やインフレ率を中期的なトレンドへの調整とする正しいシグナルとなる」とコメントしています。
読者の皆様、日本は連休の谷間ですが、今日のRBAの動向には注目です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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