2010/02/25 06:14 | 昨日の出来事から | コメント(0)
どうして、今、財政規律の話が大事なのか?!
今週に入って、先進国の財政赤字の現状を、オリンピック競技に例えてお伝えしていますが、読者の方から、「どうして、そこまで大事なのか?」とのご質問をいただきました。
読者の皆様も、財政赤字の話題はよく御存じだと思いますが、私が大事だと思う理由は、「今、ここでしっかり把握し、認識しておくことは、今度の相場見通しを立てる上でとても重要である」と私は強く考えるからです。
かつては、アメリカの財政赤字や日本の財政赤字が取り上げられましたが、今や、ヨーロッパも含めた先進国の多くの国の問題となっています。つまり、先進国の財政規律に関わる問題になってきています。
とりわけ、私が注目しているのは、この問題がきっかけとなって、「究極的には今のEU連合が維持できなくなる可能性が出てくるのではないか。 そして、私たちが毎日、追いかけているユーロという通貨の存亡にかかわる問題になるのではないか」ということです。
今、ユーロ圏、特にドイツやフランスの世論調査では、80%以上の人がかつてもマルクやフランスフランへの回帰を望んでおり、自分たちよりも財政規律のない国を救済することに否定的です。「この問題を一体どうやって解決するのか」、あるいは、「出来ないとしたら、どのような顛末を迎えるのか」、それに対して、「私たちのように、これを売買するものは、どうしたらいいのか」 等など、問題はつきません。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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