2011/09/16 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月のインフレ期待率は高止まり
昨日、民間のMelbourne Institute Survey がだした消費者インフレ期待率(Consumer Inflationary Expectations)は、8月のプラス2.7%から9月はプラス2.8%に若干上昇しました(この数字は、RBAが中期的な目標レンジとする2−3%の範囲内に収まっています)。
今、金融当局者に取りましてはインフレ動向が最大の関心事になっており。これまでは労働者の賃金上昇に伴うコストプッシュインフレが国内全体の物価高要因でしたが、最近の労働市場の緩みによって、今後は何処までインフレ率が低下するかに注目が集まっています。
Melbourne Instituteのリサーチ フェローのMichael Chua氏は、「これまで沸騰していた国内労働市場は、冷え始めている。 更に、世界的な2つの懸念材料(ユーロのソブリン危機とアメリカ経済の後退懸念)によって、今後一層落ち着いてくる可能性がある」と指摘しています。
また、大手百貨店マイヤーのCEOのBernie Brookes氏は「消費者は、ここに来て一層買い控えての傾向になってきており、来年は(小売業者にとって)厳しい年になる」との見通しを示しています。
また、別の民間のNational Australia Bankは「豪の製造業はリセッション入りをしているが、その一方で鉱山関連は好況である」と部門間で景況感に大きく違いが出ているリサーチ結果を発表しています。これに関連して、政府の資源大臣(Resources Minister)のMartin Ferguson氏は、「2010−2011年の豪の資源輸出収入は、前年比で9%増加している」と鉱山部門の好調さを裏付ける数字の発表を行っています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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