2010/02/23 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(1)
2014年、ソチの借金オリンピックでは日本は金メダル間違いなし?!
先週の英経済雑誌エコノミストにOECD加盟国の財政赤字のワースト ランキングが出ていましたので、時節柄、バンクーバー オリンピック調にご紹介します。
まず、この競技は、「借金をどこまで増やすことが出来るか」を、複合種目(Primary budget balance, Net debt, GDP growth-cost of finance)比率の合計点で争われます。ただし、増やした借金を借り換えできなくなった時点でデフォルトとなり、失格します。
結果は、協議前からの予想通り、ギリシャが堂々の金メダル。 銀メダルにアイルランド、銅メダルにイギリスと、ヨーロッパ勢が、金、銀、銅を独占しました。 アジアから唯一競技に参加した日本は惜しくもメダルこそ逃しましたが、4位と大健闘。 続いて5位にポルトガル、6位にスペイン、7位にフランスと再びヨーロッパ勢が占め、ようやく8位にアメリカが入賞しています。イタリアは、上位入賞を期待されましたが、意外と振るわず10位に終わっています。
今回の競技を振り返ってみますと、2010年の借金オリンピックではギリシャは金メダルを獲得しましたが、既に借り換えが危うくなりつつあり、2014年では失格が予想されます。また、銀メダルのアイルランドも危うい状態です。
そこに来て、金メダルの獲得が大いに予想されるのが、イギリス、日本です。 特に、日本はGDP対比の借金の残高比率では既にイタリアを抜いて世界一です。 その一方で、借入の約95%は国内に滞留する個人と金融機関の大量の現金、及び日銀オペでガチガチに賄われており、借り換えは盤石で余裕そのもの。 また、一部の競技関係者によれば、2014年頃には日本の借入残高比率がGDP比200%に達するとの見方もあり、金メダル間違いなしとの見方も出ています。
一方で、これを激しく追随するのがかつての世界の覇者、大英帝国ことイギリスです。 特に、2008年以降は日本を上回る勢いで借金の比率を増やしており、強敵になることは間違いありません。
さて、今回の競技結果から見てみますと、2014年のロシアのソチの借金オリンピックにお出かけの際は、今からユーロを売って、米ドルで保有しておいた方が良さそうです。 ですが、今から円を売って米ドルに乗り換えるのは、まだまだ早そうです。 何しろ、日本は、2014年、2018年と2大会連続で金を狙っているようですし、十分、その体力を持ち合わせていると一部の競技関係者は豪語しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “2014年、ソチの借金オリンピックでは日本は金メダル間違いなし?!”
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冗談めかしてこんなブラフをかけるとは、イギリスも相当追い込まれてますねw
ここは笑ってあげるところなのでは?
このグローバル化した世界。沈むときは一緒ですから。
程度の差が問題ですが、それに危機感を覚えてるのは、あちらさんでしょうw