2010/02/21 08:57 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、RBA議長、現在の金利水準に対してタカ派的な発言
先週末に RBA議長Glenn Stevens 氏の議会証言があり、現在の金利水準は長く続かない可能性を示し、金利先高観を市場に発信しました。
主な内容は、以下の通り。
(1)現在の金利水準は、過去の平均的な水準に比べて50bp−100bp低い水準にある
(暗に、景気が上昇すれば通常の水準まで金利を引き上げることを示唆)。
(2)もし、我々が期待するように景気が上昇すれば、中期的なインフレターゲットの中心値(3%)に向けて、更なる金融し調節が必要とされるであろう。
(3)(景気の)現状から見て、今の(金利)水準は長く続かないことを言いたい。
(4)我々は、景気の拡大をマネージする困難さに立ち向かわなければならない。資本の調達能力、生産性、(労働などの)柔軟性、等に対する問題が、早晩、議論の中心になるであろう。
とコメントしました。
市場は、これを受けて、RBAが近く金利引き上げを実施するとの見方に大きく傾き始めました。
UBSのチーフエコノミストScott Haslem氏は、
「明らかなことは、RBAは、現在の景気の強さに対して確信を持っており、金利の中立ゾーンに向けて公定歩合を段階的に引き上げそうである(上げ幅にして0.75%)。」
とコメントしています。
どうやら、金利の据え置きは2月だけで終わり、3月2日の金融政策決定会合では、公定歩合を上げそうです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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