ご存じのように、昨日は日経平均先物が一時１６６０円も暴落しました。最終的には日経平均インデックスは前日比１，０１５円安の８，６０５円で取引を終えています（先週末対比１，６４９円安）。

この背景には、いうまでもなく今回の大震災、そして福島第一原発事故が大きな理由ですが、市場内部の要因としては、今週のウィークリー　ミーティング３１４（２）でも申し上げましたが、これまで長期間に亘って日経平均が１０，０００円〜１０，０００円の揉み合いが続いたことを受けて、こうしたレンジ相場が今後も続くと予想し、それを見込んで収益を上げる取引（オプションで、ストラドルもしくはストラングルの売りポジション：具体的には１１，０００円のコールの売りと１０，０００円のプットの売りの組み合わせ）が相当積み上がっていた事も挙げられると思われます。

この取引は、満期日に予想通りのレンジの範囲内で取引が終えた場合には収益が上がりますが、満期日に（もしくはそれまでに）そのレンジを大きく外れた場合には、大きく喫損してしまう危険な取引で、今回の暴落にはこうした取引が更に下落の拍車をかけたと思われます（この事は、米ドル/円相場でも当てはまります）。

さて、それでは、今後は、どのような展開となるのでしょうか？

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