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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/02/18 05:41  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、1970年台以来の急ピッチで景気拡大


おはようございます。

昨日、発表されたWestpac and Melbourne University’s Institute of Applied Economic & Social Researchの12月の景気先行指標は、11月の5.4%から6.2%に急上昇しました。

Westpac のシニア エコノミストMatthew Hassan氏は、

(1)今回のデータは、2009年5月のマイナス6.9%から、大幅に改善してきていることを示しており、今後、3カ月先から9カ月先の景気の実態を占う上で重要な指標になっている。

(2)今回の、大幅な改善は過去において1970年代の景気後退からの回復以来の大きさを示しており、2007年の資源ブームの数字を上回っている。

(3)最近の数字は、予想を上回る速さで拡大をしており、RBAが2月に公定歩合を据え置きた決定は、今後、長く続かないであろう。

とコメントしています。

また、この日、連邦政府の労働省は、index of job vacancies for skilled workers(熟練労働者に対する求人(空きの)指数を発表し、1月の数字から2月は1.6%改善し、44.4ポイントになったと発表しました(しかし前年同月比では2.6%のマイナス)。 求人の増加は18部門の内12部門に及び、幅広い分野でニーズが高まっていることを示しています。

TD証券のシニア ストラティジストAnnette Beacher氏は、

(1)雇用情勢の改善は、近い将来“驚くほど”低い失業率となる可能性があり、3月には5%を下回り、2010年央には、4.5%程度まで低下する可能性がある。

(2)RBAは3月2日の金融政策決定会合で公定歩合と聞く上げる可能性がある。

ちなみに今週の金曜日に、RBAのGlenn Stevens総裁の議会証言があり、これに注目したいと思います。今月のウィークリー ミーティングの反省会でも述べましたが、RBA総裁の話には「彼の今後の行動の言質が含まれている」ので、よくよく注意して臨みたいと思います。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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