2011/03/11 06:34 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の失業率は、前月と変わらず
昨日、 ABS( オーストラリア統計局)が発表した2月の失業率は、前月と変わらない5%でした。 内訳としては、就業者全体が10,000人減少しています(正規雇用者が47,600人増える一方で、非正規雇用者が57,700人減っています)。 事前の市場の予想では、失業率は5%と変わらず、新規雇用者は20,000人増えると予想していました。
市場関係者は、今回の数字で雇用者数は減っているものの、労働市場は引き続き堅調に推移するとの見方が大勢です。と言いますのも2009年以降、オーストラリアの雇用は300,000人増加しており、ANZのヘッド マクロエコノミストKatie Dean氏は「2月以降、正規雇用者の就業率が上昇している。 また、3月以降はクイーンズランド州を中心に災害復興のための雇用が本格化する」ことを挙げています。
また、この日、The Melbourne University’s Institute of Applied Economic and Social Researchが発表した3月時点で、今後12カ月後にどれくらいのインフレを予想するかといった調査を行ったところ、2月の4.3%のインフレ期待から3.6%のインフレ期待と、落ち着きを見せてきています。また、RBAが目標とする2−3%のインフレ率に収まると考えている人の割合が、2月の14.1%から15.7%と上昇しています。
Melbourne InstituteのMichael Chua氏は、「最近のエネルギー価格の高騰は、消費者の生活に、今後、影響を与える可能性があり、今回のインフレ鎮静化期待は短期間で終わるかもしれない」と指摘しています。
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