2011/09/07 05:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、RBAは金利据え置き、そして経常赤字は改善
昨日、RBAは定例理事会をパースで開き、現在の政策金利4.75%を据え置くことを決定しました。 これで、2010年11月以来、金利は据え置かれたままです。 また、市場関係者の間では、RBAが年末まで現在の金利を維持するとの見方が支配的になってきています。
理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1)ヨーロッパやアメリカの金融市場のボラティリティが増しており、RBAとしては、国際環境、及び国内の景気動向を更に注意深く見る必要がある為、現在の政策金利を据え置くことに決定した。
(2)我々が目標としている中期的なインフレ ターゲットである2〜3%は、今年の年度末時点での目標値であり、引き続きその目標に変わりはなく、我々はその動向を注意深く見守っている。
(3)ポイントは、世界の景気の失速と、国内需要の低下によって、(インフレ ターゲットのレンジをやや越えている)現在のインフレ率が、その範囲内に収まってくるかどうかである(RBAとしては、現在のインフレ率には満足していない事を示唆しています)。
また、この日、発表された7月の経常収支は、前月のAUD11.1bnの赤字からAUD7.4bnの赤字に減少しました。 これは、今年の洪水の影響で落ち込んでいた国内景気が経ち直りを見せて、経済活動が元に戻りつつあることを示し、本日、発表される2011年第2四半期の豪GDPも、プラス1〜1.2%と拡大が予想されています。 主な要因としては、落ち込んだ輸出の回復と、鉱山部門の好調さに拠るものが大きいと考えられています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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