2012/02/17 05:47 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の失業率は5.1%に低下
昨日、 ABS(オーストラリア統計局)が発表した1月の豪の失業率は、雇用者数が46,000人増加して11.46mで、求職者数も15,300人減少して614,000人となりました。 その結果、失業率は12月の5.2%から5.1%に低下しています。 事前の市場関係者の予想では、雇用者は10,000人増加して失業率は5.3%でしたので、予想に反して豪経済はしっかりしていることを示した形になっています。
内訳としては、正規雇用者が12,300人増加して8.1mとなり、非正規雇用者が同じく34,000人増加して3.4m人となっています。ABSは、「今回の数字で特筆すべきは、労働市場参加者比率が2011年12月の65.2%から65.5%に上昇したにもかかわらず失業率が低下したことである」とコメントしています。
また、RBA副総裁のPhilip Lowe氏は、シドニーの講演で「私個人的には、今年の失業率は、もう少し上昇すると考えていたが、このような労働市場の締まった状況下では政策金利の引き下げは暫くなさそうである」と発言しています。
更に、TD証券のエコノミストAnnette Beecher氏は、「今日の(景気にとって)いい数字によって、来月のRBAの政策金利の引き下げはなくなった」と発言しています。
短期金利市場では、昨日の数字の発表前までは3月のRBA理事会で政策金利0.25%の引き下げの内、60%を織り込んだ水準で取引されていましたが、数字の発表後は40%の水準にまで売られています(金利は上昇)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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