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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/09/02 05:11  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、第2四半期の設備投資、7月の小売売上、共に増加


おはようございます。

昨日、オーストラリア統計局が発表した2011年第2四半期の豪の設備投資は、事前の予想を越えて強い数字となりました。具体的には民間部門の設備投資は、第1四半期のAU32.2bnから4.9%増加してAUD33.82bnとなりました。  また、2011年から2012年にかけての設備投資計画はAU148.76bnと2010〜2011年のそれと比べて18.5%増加しています(しかし、これらの増加の大半は鉱山部門が中心であって、製造部門は横ばいです)。

また、この日、7月の小売売上高が発表され、前月対比プラス0.5%増加してAUD 20.54bnでした。 事前のエコノミストの予想はプラス0.2%でしたので、予想を上回った形となり、小売部門でも回復の兆しが見えてきました。

ただ、その一方で製造業部門は振るいません。 この日、民間のThe Australian Industry Group-PricewaterhouseCoopers Australian Performance of Manufacturing Index(豪の製造業部門のDIに相当します)が発表され、7月から8月にかけては0.1ポイント低下して43.3ポイントとなりました(一般的には50を下回ると、製造業部門の景況感は悪いとされます)。

今日の数字の発表を受けて、市場では、これまでRBAの政策金利引き下げ期待一辺倒でしたが、それが一気に冷やされた形となり、豪の債券利回りは全セクターにおいて6〜8bp金利が上昇しています(価格は下落)。また、豪ドルも先行きの金利低下期待が後退したことを受けて他通貨対比上昇しています(今後、1年で125bpの政策金利の引き下げを市場が織り込んでいたのは、いくらなんでもやり過ぎだったようです)。

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