2011/03/03 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2010第4四半期のGDPはプラス0.7%
主な要因は、60年振りの鉱業部門の好調さにあり、引き続きアジア、特に中国向けの輸出が好調であることが寄与しています。
財務長官のWayne Swan氏は、
(1)2009年以来の景気刺激策がなくなった後も、オーストラリア経済は好調である。
(2)2010年に入ってクイーンズランド州を襲った大洪水やハリケーン ヤシの影響で2010年第1四半期のGDPは、場合によってはマイナス成長になるかもしれないが、これは目先的な後退に留まるであろう(尚、クイーンズランド州GDPは豪全体のGDPの内、20%を占めています)。
(3)尚、2010年第4四半期のGDPは、既に12月の大雨の影響でGDPを0.4%押し下げています(従って、それを勘案すれば「豪の経済は引き続き堅調である」と Swan氏は言いたいようです)。
これに対して、ICAPのエコノミストAdam Carr氏は、「このようなバカげたコメント(政府の自らの経済政策を自賛するようなコメント)は放っておくとして、豪経済は2011年後半にかけても停滞する可能性が出てきている」としています。
また、マコーリー bankのシニアエコノミストBrian Redican氏は「オーストラリアの経済が強いとはとても思えない。 何故ならば、家計部門の消費は、ここ数年間で最も弱い水準だからである」と指摘しています。
為替市場では、この数字を受けて豪ドルは他通貨対比売られました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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