2010/02/04 05:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月のビジネス信頼度指数は11ポイント下落
一昨日は、RBAの公定歩合据え置きの話でマーケットは持ちきりでしたが、その日、もうひとつの経済指標(オーストラリア企業のビジネスに対する信頼度)が発表されていました。
12月のオーストラリア企業のビジネスに対する信頼度インデックス(The National Australia Bank Business Confidence Index)は、11ポイント下落しました。
12月の企業センチメントは、全般に亘り停滞し、特に、小売り、輸送、レジャー関連で停滞感が強く出ています。特に、調達コストの上昇(金利の上昇)と、最近の強い豪ドルが影響しているようです。 しかし、インデックスの水準自体は引き続き長期的な平均水準を上回っており、今回の停滞は一時的なもので終わる可能性が高いと思われます。
主な内訳は、ビジネス コンディションは前月と変わらずの10ポイントでした。 一方、貿易コンディションは、前月日2ポイント上昇して17ポイントとなり、2008年2月以来の高い水準となっています。また、雇用コンディションは5ポイント上昇して7ポイントとなり、これは2008年5月以来の水準まで上昇しています。引き続き雇用は堅調に推移していることを示しています。
NAB(National Australian Bank)のエコノミストは、
(1)今月の数字は前月対比停滞しながらも、引き続き長期的な平均値を上回った水準で推移しており、景気の基調は強いことを示している。
(2)特に雇用インデックスは5ポイント上昇して7になった(2008年5月以来の高い水準)。 企業家は、再雇用を進め、更に一人当たりの労働時間も長くしている。 その結果、12月の賃金は0.5%上昇し、これで6カ月連続の上昇となっている。
とコメントしています。
RBAは、(1)これまでの公定歩合の引き上げの効果を注意深く見たい、(2)市中銀行の貸出金利がRBAの金利の上げ幅以上に上昇していることを理由に、一昨日の金融政策決定会合では、現在の公定歩合を据え置きしましたが、ビジネス コンディションからは、将来的に景気は更に拡大する可能性が高いことを示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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