2010/01/28 05:10 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2009年12月期のインフレ率は0.5%の上昇
昨日、オーストラリアの2009年10−12月期のインフレ率が0.5%の上昇(年率2.1%)と発表されました。この数字だけをみると、オーストラリア準備銀行がターゲットとするインフレ率2−3%の範囲内に十分収まっているのですが、市場関係者が注目したのは、潜在インフレ率が前四半期の3.5%から僅か0.1%しか下がらず、3.4%にとどまっていることでした(多くのエコノミストは3.2%まで低下すると予想)。
これによって、来週の火曜日(2月2日)に、シドニーで開かれる今年最初の金利政策決定会合で公定歩合を0.25%引き上げると予想する向きが大勢を占めてきました(その結果、現在の公定歩合3.75%から4%になると予想)。
今回の数字の主な要因は、食料品が1.4%、酒類が0.5%、住宅関連が0.8%、 娯楽関連が1.5%、金融サービス関連が0.7%、それぞれ前期比上昇しています。
また、この日、民間の調査機関Westpac-Melbourne Instituteは、 11月のWestpac-Melbourne Institute Leading Index(先行指数)が、7.6%上昇したと発表しました。
Westpac のエコノミスト Bill Evans氏は、
(1)今日の数字は、長期的なトレンドである3%を大きく上回っており、今後、オーストラリアの経済が加速的に拡大する事が予想される。
(2)オーストラリアの経済は、国内需要は2009年の1%台から2010年には4%近辺まで上昇すると予想される。
(3)特に、強い個人消費、住宅関連、企業の設備投資に下支えられそうである。
(4)その結果、オーストラリアの景気は、2009年の2%台から3%台に拡大する。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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