2010/08/18 05:32 | 昨日の出来事から | コメント(0)
8月のRBA議事録から
昨日、8月のRBA定例理事会の議事録が公表されました。その主な内容は以下の通りです。
(1)RBAは、現在の金利水準(4.5%)を3カ月連続で維持する事に満足しており、経済的に際立った事は起っておらず、RBAが金融政策を変更しなければいけない要素はない。
(2)第2四半期のインフレ率は2.7%であり、政策目標である2−3%の範囲内にある。 一方で、今後の世界経済の不確定要素は今年の前半よりも高まる可能性がある。 特に、中国の景気に陰りが見え始めてくるに合わせて資源を中心に商品市況が低下し始めている事と、アメリカ経済が失速してきている事が懸念材料である。
(3)市場へのメッセージとしては10月後半に発表される第3四半期のインフレ率にRBAは注視している事を強調したい。
これを受けて、市場関係者及びエコノミストは、今後、RBAは経済成長が再び確認出来れば金利引き上げを再開するであろう(しかし、目先的にはその兆しがない)。 また、再び商品市況が高騰し始めるか、あるいは、失業率が再び低下し始める事が、こうしたきっかけの要素になりうると見ているようです(少なくとも、先月の商品価格は下落しており、失業率は5.1%から5.3%に上昇しており、こうした兆しは全くありません。 寧ろ、私は、今後、更に豪景気が失速する可能性の方が高くなりつつあるのではないかと感じています)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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