2011/08/17 05:03 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、8月の議事録から
昨日、今月8月2日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。
主な内容は以下の通りです。
(1) 今日(8月2日)のミーティングで、政策金利の引き上げを決定すれば、国内需要のダウンサイドリスクは、増加する可能性が大きく、世界経済の不透明感(アメリカの債務上限法案問題、ギリシャ問題がイタリアまで飛び火した問題)が急速に増大している。
(2) 世界金融の混乱が更に増大した場合、豪の家計及びビジネスの景気に対する信頼度が更に悪化する可能性が大きい。 その代わりに、将来のインフレ期待は、目先的にも中期的も減退し、RBAが想定する範囲内に収まる可能性が出てきた。
(3) ここに来て、アメリカを中心に景気の失速感が鮮明に出てきており、今後は、豪もその影響を受ける可能性がある。
(4) また、様々な観点から見ても、金融部門の融資がかなり抑制されてきており、金融面からインフレを促進させる要因はかなりなくなっている。
(5) 以上から、政策金利を据え置くことに決定した。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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